論文指導

KYさん「管理職に於ける人材育成・・・」

論文の中身
  1. いきなり「管理職とは」ではじめず、そのまえに「はじめに」とか「問題提議」などを設定し、この論文の主たるテーマは何故なのか、どうしてそれが重要なのか、そのテーマについてどのようなアプローチで論じるのか、この論文の構成はどうなっているのか、について述べる。つまり、論文の導入部分は、これから論文全体を通じて述べることの「予告編」の役割を果たし、それゆえ、読者をひきつけ、次のページを早くめくりたい、と思わせるようなものにするべきである。
  2. 最後は尻切れトンボのように突然終わってしまっている。「結論」「まとめ」「考察」などの項を設けて、これまで論じてきた論文の内容を簡単に整理して結論を述べるべきである。いったい、論文全体を通じて何をいいたかったのか、一言でいうとどういうことなのかをメッセージとして表現する。前半の管理職とは何かという部分と、後半の人材育成の部分はどうつながるのか。いまの論文のままではわからない。前半と後半が分断されている。論文を通じて一貫したストーリーの流れがないといけない。
日本語をもう少し改善すること
  1. タイトル:「於ける」→「おける」(ひらがな)
  2. 論文のところどころで「があるのである」「あるのだ」「なのである」「できるのだ」という文末が多く「である」「のだ」が不自然である。改めるべき。→「がある」「できる」「・・・だ」というかたちに変える。
  3. ですます調の文がある(p10)。
  4. ボキャブラ(p1)」は、話し言葉では使われるかもしれないが、正しい日本語ではない。論文では、くだけた口語調の言葉は原則として用いない。