終身雇用「支持」78%、安定志向を反映 独立法人調査

http://www.asahi.com/life/update/0411/002.html?t1

終身雇用や年功序列賃金という日本型の雇用慣行を支持する人の割合が高まっていることが、独立行政法人労働政策研究・研修機構」が昨年8〜9月に実施したアンケートでわかった。終身雇用の支持率は78%、年功序列の支持率は66.7%と、99年に調査を始めてから過去最高に。


今回の78%は、01年に調査した前回に比べて1.8ポイント、99年の第1回調査に比べると5.7ポイント増えた。年功序列についての支持率66.7%は、前回に比べて4.4ポイント増えた。


就社意識が乏しく、能力主義を志向するとされる若い世代でも、日本型の雇用慣行を見直す考え方が広がっている。終身雇用について20代では男性が前回比5.8ポイント増の64.2%が支持した。女性は66.4%と同2.3ポイント減ったものの高支持率になった。年功序列についても、20代男性の支持者が同4・1ポイント増の51.5%、女性が同1ポイント増の60.6%になった。

企業の安易な成果主義志向に対する反動だろう。ただし、過去の終身雇用・年功序列の経営に戻ることが望ましいとも思わない。現代にそぐわない短所はいろいろある。あれは過去のものだ。かといって「ポスト成果主義」なぞ唱えても単なる言葉遊びにすぎない。安易な策におぼれないでマネジメントの基本に徹することが重要だろう。