想いを実現する「脳のワークアウト」

午堂(2008)は、脳を見える化する思考ノートというテーマで「ブレイン・ワークアウト」というものを提案している。これは「自分の脳の中を全部吐き出し、自分がやるべきこと、やりたいことを明確にし、実現に向かう方法(脳を見える化する方法)」である。


第1ステップは、自分の欲望をすべて書き出す。それも時間をかけて100個以上は書き出す。例えば、仕事、趣味、家族、健康、教養、財産、精神などにわけて、それぞれについて、欲望を余すことなくすべて書き出すのがよいだろう。脳みそがスカスカになって抜け殻になってしまうくらいに搾り出す。


第2ステップでは、現在あるいは近い将来やるべきTo Doを書き出す。気がかりになっていることも書き出す。第3ステップで優先順位をつけ、第4ステップで行動レベルのTo Doにブレイクダウンする。後は1つ1つ集中撃破して(第5ステップ)、何度も更新を繰り返す(第6ステップ)、というものである。


午堂によれば、ノートに書き出すことが大切なのは、思考を見える化できるからである。何となく考えていても、考えは堂々巡りをしてしまう。書くこと=思考と考え、思考を紙におとすことで、発想が構造化されてくるのである。