http://www.h2.dion.ne.jp/~ppnet/prod073.htm
ケースライティングでは,状況分析力,問題の解析力,解決プランの構想力が必要になる。しかし,それは,ケースライティングにのみ必要なのではなく,マネジメントに,リーダーシップに,目標達成行動に,つまり現実の成果ある行動に必要なコアコンピタンスにほかならないのです。
ケースライティングのスキル1
http://www.h2.dion.ne.jp/~ppnet/prod0731.htm
- テーマ設定 目的のブレイクダウン(何のために,何をする)
- テーマのブレイクダウン テーマの細目化。問題の枠組みには,(1)問題解決型,(2)課題(目標)設定型,課題(目標)探索型等々がある。
- 事実へのアプローチ テーマの細目に沿って,現場,現実,現物にあたる。必ず5W2Hで。
- メイン事実の設定 中心となる事実を据え,そのポジショニングをする。
- バックデータ ケースの事実を把握するのに必要な,しかしケース本体には入れられない説明事項。背景,組織図,数値。
- 事実をつなげる(ストーリーを描く) 事実のポジションと役割を割り振り,プロットを描く。その場合,問題の当事者,語り手(問題のパースペクティブ)を決める。それにあわせて,捨てる事実,見えなくなる事実もある。
- 書くスタイルを決める 書き方として,〓経時的,〓起承転結,〓物語などがある。誰の目で,誰を主人公にを決める。誰の目=主人公であるとは限らない。
- ケース評価のポイント 〓リアリティ,〓妥当性,〓納得性,〓人物の現実性
ケースライティングのスキル2
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事実を書き上げていくには,
- ひとつの立場からの情報・事実・推測で,
- (語り手の)主観による,偏りとゆがみをもち,
- 問題のパースペクティブが不完全である
ことによって,ケースはケースらしくなるのです。そこから,問題のパースペクティブを描き,解決を練っていくためには,
- 不足した事実や見えない事実を,ジグソーパズル風につなげられる
- 推測可能な情報,伝聞が盛り込まれている
- 問題のパースペクティブを描くための骨格となる仕事・人の系に漏れがない
ことが肝心です。ここを最後のチェックポイントとして,ケースを完成させていくことになります。