「新世紀ホワイトカラーの雇用実態と労使関係−現状と展望」

http://www2.mhlw.go.jp/kisya/daijin/20000808_03_d/20000808_03_d.html
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課長や社員の健康状態

今の健康状態は課長、社員のいずれも2割強が「あまり良くない」と回答しており、さらにその症状では6割強が「疲れやすい」、4割強が「イライラすることが多い」と回答しており、健康面にも影響がでていることがわかる(図12)。また、疲れ、イライラ、生活に張り合いを感じない、好きなことでもやる気がしないといったことは、会社に対する満足度の高低と深く関係をもっている。

職場・仕事に関する不満と苦情処理の仕方

職場・仕事に関する不満は「仕事の配分」(不満ありが課長で4割、社員で5割)や「職場内の人間関係」(不満ありが課長で3割、社員で4割)で多くあげられている。不満の相談先としては、「上司に相談」や「職場の先輩・同僚に相談」が突出しており、人事部や労働組合に相談するケースは非常に少ない。また、誰にも相談しなかったという回答も多く、しかもその場合「相談先がなかった」というわけではないことが注目される。

職場における日常的苦情処理

職場の不平不満の相談相手としては上司や職場の先輩・同僚が多く、人事部や労働組合は社員に十分活用されていない。また、会社に対する期待充足度が低い項目として「能力開発を配慮したキャリア管理」、「女性の活用」についで「職場の日常的な苦情処理」がある。
今後職場の構成員が多様化し、集団的労使関係による問題解決が難しくなる中で、企業としては個別苦情処理制度の導入や再構築が必要である。