http://www.asahi.com/job/news/TKY200501190400.html
ソニーは19日、短期の成果を期待して厚遇する「契約型社員」の割合を大幅に増やす方針を明らかにした。5年以内に新規採用者の1割に達することをめざす。従来型の社員と同じ職場で競う環境にし、やる気や緊張感を高めるのが狙いだ。日本を代表するメーカーが短期契約型の社員を増やす動きは他社にも影響を与えそうだ。
ソニーは「正規社員」「契約社員」の呼称を廃止し、それぞれ「G(ゼネラル・エンプロイメント)社員」「P(プロジェクト・エンプロイメント)社員」と改称する。
契約型の社員は現在、全社員の2%程度に当たる約500人。年俸を定め、契約年限を区切って契約する雇用形態だが、条件は多様だ。このうち専門性が高く、高額を支払う社員は現在数十人。最先端の技術開発やデザインなど一部の専門的な職種に限られている。
今後はこうした社員を一般の事務・技術系など広い分野に広げる。短期、高報酬の契約で他社から転職してきた部長のもとで、従来型の社員が働く職場も増える可能性がある。さらに、従来型の社員も希望すれば契約型に切り替えることも検討する。
(2005/01/20)