個人プロジェクトの論文の提出について

期限までに論文を提出してくれたみなさん、お疲れさま。この1年は、ひととおり卒業論文制作の予行練習をしたような感じになります。来年は、提出してもらった論文の何倍も中身の濃いものになるよう、期待してますよ。


期限までに提出できなかった諸君。忠告しておきますが、何の相談もなしに期限に遅れるというのは、社会に出たら許されない行為だということを知っておくとよいですよ。出せないなら出せないなりに相談するとか、交渉するとかが必要です。無断欠席も全く同じ論理です。問題外です。


みなさんは社会経験がないので、学生だからという「甘え」があるのかもしれません。いまは学生だからそうなのであって、社会人になったらしっかりやるよ。遅刻なんてするわけないじゃん。仕事だったら、期限にはちゃんと提出するよ。あたりまえじゃん。と思っているかもしれません。


しかし、それは考えが甘いです。


みなさんよりもちょっとばかり長く生きている経験、もしくは社会で働いた経験からいって、みなさんのような学生のときに、厳しい罰が課されない状況であっても、きちっと期限の守れる人、決めた目標をクリアできる人というのは、社会に出てからも仕事がしっかりとできるし、みなからも信頼される人になるし、どんどん伸びていきます。しかし、そうでない人は、社会に出てからもよい仕事ができないし、信頼されないし、伸びません。


わたしは、アメとムチを使いこなせば、みなさんがきちんと期限を守ったり無断欠席をしなくなることは分かっています。だってみなさんは期末試験の対策はちゃんとするし、試験に無断欠席なんてしないでしょ。このように、そうしないと単位やらないぞ、卒業できないぞ、と脅せばみなさんの行動をコントロールすることは難しいことではありません。


しかし私はそれをしません。そうすることによって、みなさんがしっかりと課題をこなすようになったとしても、それは単に指示待ち族を生産するだけで、これからの社会に望まれる人にはならないと思うからです。


いちばん大切なのは、厳しい規則が存在しない状況で、自分をどれだけ律することができるか(自分をコントロールすることができるか)だと考えています。甘えが許されるような状況であっても、それに甘んじず、自分を律していく、その姿勢が大切だと思います。


関口ゼミの皆さんは基本的によい学生ばかりだけど、あえて苦言を呈しておきます。だから、今回守れなかった人、これからは期限を守ってくださいね。そうしないことによって将来痛い目に会うのは、この私ではなく、君たちなのですから!