クリエイティブ体質になるための習慣

成毛(2012)は、世の中のほとんどの人は、スティーブ・ジョブズのようにはなれないと言いつつ、そうであってもクリエイティブ体質になれるポイントを紹介している。


成毛の持論は、クリエイティブな人は「子供っぽさ」を持っているということである。子供っぽい人は、まだ成長の過程にいることの証でもある。逆にいえば、「大人」である人は、成長が止まった、あるいは成長を止めた人ということになる。端的にいえば、子供が持っている特徴を大人になっても兼ねそろえている人が、子供のように好奇心旺盛で、知識やスキルを吸収し、成長し、クリエイティブになれるということである。


具体的には、リスクを厭わず、楽しいことをとことん追求する。つまり人生を楽しむ習慣がまず挙げられる。だから、一見すると無理そうなことでもチャレンジする。また、偶然を楽しめる人であることである。無難にいこうとするならば、偶然起こるようなハプニングが少なくなってしまう。そして、興味がわくものは何でもやってみる。やりたいことは全部やれ、ということである。20代のうちに大量の仕事をこなすということも大切だという。無我夢中で、寝食を忘れてとことん突き詰めることによって、物事を極める経験は重要であろう。


結局は、「好きになれる」というのが一番の才能なのだと成毛は言うのである。物事を「寝食を忘れて夢中になれる」というのが才能だというのである。時に他人から見て異常だと思われるほど集中する。これは、「子供」が持っている能力に他ならないのである。