思い込みの魔力

佐藤(2006)は「人生に関わるすべてのことに対するイメージづくりが上手な人ほと、人生を思いのままに生きるチャンスに恵まれる」と説く。運の強さ、夢を実現する力、幸福になる体質は、主観・感情・感動に基づく新たな自己像が起爆剤となって強化される。客観的にどうかとか他者から見てどうかとかとは関係がなく、自分が、自身の事をどうイメージしているかという「セルフイメージ」で決まってくる。例えば、整形手術後に人生が好転していく人の多くは、客観的な容姿の変化ではなく「美しくなった」「魅力的な容姿に変わった」という主観的な自己像と、それに基づく自信の獲得によって、人生に対して肯定的、積極的に思考し、そのように振舞うようになるからだと言う。


人間には、極上の自己像を描き、絶対的な強い自信のもとで、極上の人生を歩むことを可能にする「自己実現システム」が備わっていると佐藤は指摘する。その仕組みを上手く活用できるかどうかで人生の質が大きく左右されるト言うのである。