投資するときは「畑」のイメージで

投資は、本来はそれがリターンを生むまでに時間がかかるプロセスである。普段、投資時間を作って自己投資や仕組みづくりなどに励んでも、それが効果をあげることによってリターンにつながるまでの長期的なイメージができていないと、結果がなかなかでないことによって諦めてしまうかもしれない。


そこで、大橋(2009)が<時間畑の法則>で紹介するように、投資を「畑」のイメージで捉えるとよいだろう。つまり、投資には、「畑を耕す」「畑にタネを撒く」「畑に肥料を与える」「畑から収穫を得る」というプロセスがあることをイメージする。よって、何もしなくてもどんどん実りある収穫が得られるようになるその前段階には、必ず、耕し、タネを撒き、肥やしをやって畑の作物を育てていくプロセスがあるのである。


それをイメージしながら、長期的視点で投資への時間を使うのがよいだろう。


大橋(2009)の言う「時間畑」について少し紹介すると、ひとりの人にとってみれば、寿命が続く限り、毎日毎日新鮮な「時間畑」が与えられると考えられる。しかし、一日が終われば、使い切れなかった時間畑は自動的に消滅する。よって、人生の収穫を最大化するためには、一日一日の時間畑を「使い切る」ことが求められる。一日一日を精一杯、一所懸命に生きるという態度にもつながっている。