正しくサボる技術

サボるということは常に悪いわけではない。むしろ、正しくサボることによって仕事や組織の生産性が高まり、皆が得する場合もある。


正しくサボるポイントは、自分がやってもやらなくても組織全体の生産性に大きな影響を及ぼさないものについては積極的にサボり、そうすることで空いた時間を、自分にしかできないこと、つまり組織にとっての生産性にもっとも貢献できる仕事に回せば、それだけで組織の生産性が高まるのである。


つまり、働く人みんなが、自分がもっとも得意で、もっとも仕事の生産性に寄与できる部分に特化してそれに一所懸命取り組めば、全体としての生産性は高まるのである。しかし、往々にして組織では、多くの人が必ずしも自分がやらなくても、ほかの人に任せたほうがよい仕事まで抱えてしまうことによって生産性を低下させている。さらには、1人でやればできることを複数でやることによって冗長になってしまい、これも生産性を低下させているのである。意味もなく長い会議などがその典型例である。