企業で活躍する人材の条件

樋口(2009)は、企業で活躍する人材の条件として、以下のように解説している。まず、よい仕事を実際にやって活躍する人に共通する要素は、「素直さと向上心」である。人の話をよく聞き、過去の成功にもすがらない。いつも謙虚で、勉強を欠かさず、毎日少しでも自分を伸ばそうと生きている人である。自らに燃える自発性の炎を持っているので、よい仕事や環境を与えれば、「勝手に」自分を伸ばしていく。このような人材は、会社に入ってからそうなるのではなく、学生時代から、自分の能力を超えるようなことに挑戦したり、そういう目標をもって地味な活動を続けていたり、友人がやはり高い目標を持っていたりする。


次に、直観力と決断力が備わっていることである。一流人材は、簡単には人に相談しない。つまり、安易に人に頼らない。悩んで、自分で決める。最後は自分を信じて直感を大切にする。その結果おおむね成功するのである。また、時間という有限の概念をとても大切にしていて、際限なく考えるということをしない。それが決断力につながっているのである。