状況判断とシナリオ構成力

仕事ができる人は、状況判断とシナリオ構成力に長けています。何かあったとき、瞬時に頭を使って選択肢を考える力。高い集中力とロジカルな思考回路が求められます。いつでも高い集中力を保つのは難しいですが、ここ一番というときに集中できる瞬発力がないと、有事には対応できないものです。


同時に、正しいゴールを設定するためには、俯瞰的に物事を見る姿勢も必要です。・・・ピッチ上に立つ選手の視点と、ベンチで試合を俯瞰する監督の視点。その双方を持って仕事をしたいものです(斉藤2008:74)。

コメント:将棋の羽生名人のような人の能力を思い起こさせる記述である。将棋はまさに、状況判断とシナリオ構築を直観的に行い、あとはざっくりと捨てて(仮説思考)、残った手を深く読む。直観的にひらめくといっても、そこには、個々の駒の働きと局面全体を俯瞰する両方の眼がある。そして、対局中はここぞというところで並々ならぬ集中力を発揮するのである。