タスクリストが最強のタイムマネジメントツールであることに違いはないが、さらに時間を有効活用するために活躍するのが「考えることリスト」である。
タスクリストと同様にごく単純で、仕事の段取りを考えたり、直面している問題の解決方法を考えたり、長期的なキャリアプランを考えたり、作業環境の改善を考えるなど、じっくりと考える必要のあることをあらかじめリストアップして持っていることである。
手足が自由に使えて作業ができるときは作業をする。しかし、時間泥棒につかまってしまって無意味にじっとしていなければならないとき(満員の通勤電車内とか、無意味な会議への出席とか)のように、読書することさえもはばかられ、時間を無駄にしそうなときに、さっと「考えるリスト」を取り出して、考えるべきことを思い出し、それに集中する。外から見るとせっせと内職しているようにも見えず、従順に時間泥棒につかまってくれているように見える。しかし本人は生産的な時間を過ごしている。考えることリストを活用すれば、浪費時間が一瞬にして投資時間、生産性の高い時間(頭脳労働として)に変身するのである。