D.ホールによるキャリアの操作的定義
- キャリアのプロセスで何が起こっているのかに注目するので、成功、失敗、速い、遅い、昇進、といった概念をキャリアの前提に含めない
- 外部からみて、成功しているとか、そういった前提をおかない
- 価値観や態度が加齢とともに変化するといった主観的な要素と、観察可能な選択といった客観的な要素を含む
- キャリアは、仕事に関連した経験が連なったプロセスである
キャリアの操作的定義「生涯を通じた仕事に関連する経験や活動に関わる、個人的に知覚された態度や行動の連鎖」
ポイント
- 生涯を通じた仕事に関わる経験や活動ということから、非常に長いタイプスパンを想定した概念であるということ。キャリア研究の対象が、短期的なものであっても、暗黙的に、そこで使われるキャリアという概念には、その後の長い年月を念頭においていると理解できる。
- キャリアは、プロセスであり、連鎖であるということ。そこでは、過去の経験が、それ以降の行動や態度になんらかの影響を与えるというプロセスであるということ。
文献
Hall, D. T. 2002. Careers in and out of organizations. Thousand Oaks, Sage.