読む技術・考える技術

原尻(2008)によれば、現代のビジネス環境において成功するために必要にな技術として、(1)膨大なドキュメントの中から必要な情報を素早く収集すると同時に取捨選択する技術と、(2)アイデアを形にするスピード技術があげられる。そして、この両者に関わってくるのが「読む技術」である。


また、知的生産性を高める技術として、原尻(2008)は、「脳は処理に使い、記憶は外部に携帯する」という原則を提唱している。読書の過程で思いついたアイデアや仮説、企画などは、頭の中でしまっておこうとするのではなく、即座に本に書き込むなり、PCに保存するなり、ブログに書き記すなどして、外部記憶に蓄積していくのが、脳の認知資源の多くの部分を「考える」という知的アウトプットにきわめて重要な処理にあてることが可能となる。