お金の仕組み

お金は、血液と同じで、ぐるぐるとよく流れる、よく巡るほうがよい。逆に、滞ってしまうと良くない。もっとも単純な話をすると、経済全体でみて、人々がお金を使っていろんなものを買えば、それは企業の売り上げを増やし、それが人々の給料を増やす。そして給料が増えればますますお金を使うようになる、というかたちでお金がよく流れるようになり、それが経済を活性化する。反対に、人々がお金をためてばかりで使わなくなれば、モノも売れなくなり、企業の売り上げも上がらず、給料もあがらない、というかたちで経済も滞ってしまう。


このようなもっとも単純な話からは、お金はためないでどんどん使ったほうがよい、ということになる。ただし、使った分だけ、あるいは使った分以上のお金が入ってくるというように、自分の家計のみをみても滞りなくお金が流れるようにすることが重要である。そうでないと、使うお金がなくなって困窮するから当たり前のことである。であるから、お金を浪費する、つまり無駄遣いをするということは、お金を出すだけでそれが入ってくるお金につながらないからよくないのである。やはり、流入してくるお金につながるようなお金の使い方が必要だというわけだ。ポイントは、「流れを良くする」ということである。


しかし、問題なのは、多くのサラリーマンの場合、入ってくる側が安定しており、そう簡単には増えないことである。使ったら使った分だけ、あるいはそれ以上が滞りなく流入してくるわけではないということである。副収入のようなものがあれば、お金をたくさん使うことが、副収入を増やす方向に働く可能性はある。給料が安定しているサラリーマンであっても、少し長期的な視点から見れば、お金を使うことが、少々のタイムラグはあって辛抱が必要ではあるものの、数年後などのキャリアアップなどにより、入ってくるお金が増えてくることは十分に考えられる。そういったことを考えながら、わたしたちは賢いお金の使い方をしないといけないだろう。