チャレンジのための「捨てる」勇気

キャリアチェンジをはかったり、自分をもう一歩成長させるためには、チャレンジングな環境に身を置かねばならない。修行をしなければならない。そのためには、自分がこれまで積み上げてきた実績、そしてそれに基づいた地位や仕事のやり方を捨てなければならない。実績に基づいた仕事というのは比較的楽にできるものである。しかし、それに甘んじていては成長することができないからである。


自分を「安全な」立場にしているもの(コンスタントに業績が出せる仕事、安定した収入など)を捨てるということは、勇気のいるものである。しかし、チャレンジングな環境に身を置くためには、勇気をもって、捨てなければならないのである。これは、トランジッションのプロセスでいうところの、何かの終焉(捨てること)から、中立ゾーン(新しい自分の前段階)への移行と関連している。中立ゾーンは不安定がゆえに、不安や恐怖心にさいなまれるかもしれないが、避けて通れない道でもあるのだ。