キャリア・カウンセリング


若年者向けキャリア・コンサルティング研究会
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2004/04/h0428-2b.html

若年者層におけるフリーターの増加や高い離職率が深刻な問題となっている。このような状況を放置することは、若年者自身にとって、若年期に習得すべき職業に関する知識や技能を修得できないことにより、当面の就職困難をもたらすだけでなく、将来にわたっても本人の能力不足、不安定就労を招来する。また、中・長期的な競争力・生産性の低下を通じて、経済基盤の脆弱化等の深刻な社会問題を惹起しかねないことが懸念される。

最近の若年者の特徴としては、社会に対し、また自分自身に対してマイナスイメージが強く、将来に対する希望を持つことができないことから前向きな行動をとることができない。また、就職に関しても、成長過程における経験や学習の不足から「働く」ことに対する具体的なイメージを持てないといわれている。こうしたことから、働く意義を見出せず就業意欲や職業意識も希薄であること、職業を自ら探索することができないこと、さらに対人関係におけるコミュニケーション能力等のソーシャルスキルに欠けること等が指摘されている。

このような若年者に、働く喜び、働くことの意義を理解させ、安定的就業に導く若年者向けキャリア・コンサルティングは、若年者本人の生涯だけでなく、我が国の将来をも左右する重要な取組の一つであると言っても過言ではない。
・・・このような若年者に、働く喜び、働くことの意義を理解させ、安定的就業に導く若年者向けキャリア・コンサルティングは、若年者本人の生涯だけでなく、我が国の将来をも左右する重要な取組の一つであると言っても過言ではない。
・・・最近の若年者の特徴的な職業選択行動や意識を考えると、キャリア・コンサルタントが若年者向けキャリア・コンサルティングを実施するに当たっては、若年者の自発的な行動を待つだけでなく、一歩踏み込んだ積極的・能動的な(しかし押し付けでない)働きかけを行うことも必要である。
 また、若年者にはコミュニケーション能力等のソーシャルスキルが欠如しているといわれる一方、企業は若年者の採用時にそれらの能力を重視しているため、キャリア・コンサルタントが若年者にソーシャルスキル習得の必要性に気づかせることは重要である。(但し、ソーシャルスキルを付与するためのトレーナーとしての役割を担うわけではない。)