研究者昇進「ガラス張り」に 9大学

2006年06月12日08時18分
http://www.asahi.com/national/update/0612/TKY200606110315.html

 東京工業大や京都大など9大学は今年度、研究者の昇進をより実力本位に改めるため、一部に新しい昇進審査制度「テニュアトラック」を導入する。選ばれた若手研究者が独立して研究を続け、一定期間の後に、研究業績に基づく昇進審査を受ける。合格すれば教授や准教授としての終身在職権(テニュア)が与えられる仕組みだ。文部科学省が各大学に3億円ずつを5年間助成する。

 導入するのは、ほかに、東北、東京医科歯科、東京農工、名古屋、大阪、北陸先端科学技術大学院、九州の各大学。
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テニュアトラックは米国ではほとんどの大学や研究機関で導入されている。終了時のテニュア獲得倍率は2〜10倍と厳しいが、審査基準は明確とされる。総合科学技術会議は、第3期科学技術基本計画の中で、この制度を国内で定着させる方針を示した。