連続複利の考え方

利回りを考える基本となリ、人的資本の理論でも登場する、連続複利の式を導出しましょう。

まず、単年度の利まわりを r とするならば、現在の貨幣価値は、1年後には (1 + r) になりますね。これは、1年後に r の利子が加わると解釈できますね。n 年後には、 (1 + r)^n になりますね。
では、1年に2回利払いがあるとするとどうなるでしょうか。まず、1回にもらえる利子は半額になるので、\frac{r}{2} となりますね。一方、利子をもらえる回数は倍増するので、2n ですね。よって、n 年後には、 (1 + \frac{r}{2})^{2n} になりますね。そして、1年にk回利払いがあるとするならば、(1 + \frac{r}{k})^{kn} になります。連続複利とは、この k が無限大(つまり利子が連続的に加算される)であることを意味します。これを数式で表すと、 \lim_{k \to \infty}(1 + \frac{r}{k})^{kn} となります。 \frac{r}{k} = \frac{1}{K} と置き換えてやれば、式は  \lim_{K \to \infty}(1 + \frac{1}{K})^{Krn} となり、公式から、e^{rn} が導かれるのです。