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「先物キャリア」とは何か

高橋(2012)は、21世紀の時代は「想定外変化」による予期せぬキャリアチェンジと「専門性細分化」の2つが同時進行する環境にあると指摘する。ひと昔前の工業化社会のパラダイムに基づく「管理可能性」と「予測可能性」極大化のキャリア論では、長期的な計画を…

自分創りのモチベーショントレーニング

小笹(2012)は、現代は、自分を見失い「成長実感が持てない焦り」症候群、「なんとなく不安」症候群が蔓延しているという。そこで小手先の「自分さがし」ではなく根本的な「自分創り」をコンセプトにした体系的なトレーニングを提唱している。成長欲求や承認…

キャリアプランは自分の可能性を絞る

一般的にはキャリアプランは必要だと思われている。しかし、原田(2011)は、キャリアプランをつくるというのは自分の可能性を絞ることだという。つまり「キャリアを自分で考えるな」というのである。 では、どうするのがよいのか。原田は「キャリアとは周りか…

良い仕事、良い会社とは

就職活動をするうえで重要なのは、良い仕事に就けるか、良い職場、良い会社で働けるかということである。では、良い仕事とはどのような仕事を指すのか。また、どのような職場、会社が、良い職場、良い会社だといえるのか。 中沢(2010a)は、長期にわたって本…

クリエイティブ体質になるための習慣

成毛(2012)は、世の中のほとんどの人は、スティーブ・ジョブズのようにはなれないと言いつつ、そうであってもクリエイティブ体質になれるポイントを紹介している。 成毛の持論は、クリエイティブな人は「子供っぽさ」を持っているということである。子供っぽ…

パーソナル・レピュテーション・マネジメント

相原(2012)は、会社人事は「評価」でなく「評判(レピュテーション)」で決まるという。評判は人事の「裏スタンダード」だともいう。「評価」というのは、特定の基準があってそれに照らし合わせてなされるものである。しかし「評判」というのは、「感じがよ…

生き抜くための仕事術

森(2006)は、若い人たちに対して「どのような時代にあっても細い竹のようにしなやかに、踏みつけられても頭をもたげる雑草のようにしぶとく働き、生きていってほしい」とエールを送る。森は、「しなやか×しぶとさ=したたか」であることが大切な生き方の一つ…

何とかする力

司法試験のカリスマ講師として知られる伊藤真氏は、大学在学中に最初に司法試験に挑戦して失敗した時「量をこなす勉強では、いつまでも知らない問題に対処できない」と悟ったとう。つまり「勉強して知っていることを増やそうとしても知らない問題は次々と現…

タイムマネジメント4.0とは何か

竹村(2011)によれば、タイムマネジメント4.0とは、「時間=人生」という原則のもと、一人一人が自分の人生に対する責任を持ち、望ましい成果を長期的に得続けるために、周囲の人との相乗効果を発揮することを目指すタイムマネジメントである。 そのために…

優れた中小企業の見つけ方

近年は就職氷河期であると言われている。しかし海老原(2011)は必ずしもそうでないことを示唆する。その鍵は、中小企業に注目することである。例えば、従業員1000人以上の大手企業における大卒求人倍率はこの15年間0.5倍〜0.8倍なのに対し、中小企業の新卒有…

グローバルに通用するリーダーシップのルール

ヤマモト(2011)は、グローバル時代に生き残るために本当に必要なスキルの磨き方について述べている。その中に、グローバルに通用するリーダーシップがある。 ヤマモトによれば、リーダーシップにまず必要なのは「立ち位置」である。つまり「人の前に立つ」こ…

プロフェッショナルの条件

藤尾・武田(2010)は、職業のジャンルを問わず、仕事をすることによって報酬を得ている人のうち「プロ」と呼べる人の条件を次のように挙げている。 自分で高い目標を立てられる(自分で高い目標を立て、その目標に責任を持って挑戦しようとする) 約束を守る…

代表作を生み出した後のキャリアデザイン

結果で勝負するクリエイター、作家、研究者、プロフェショナルにとって、自分の代表作ともいえる最高の成果を生み出すことは大きな目標である。しかし、最高傑作を生み出すことによって燃え尽きる(バーンアウトする)ことも大いに考えられる。では、そうい…

身体を張った仕事をしよう

見城・藤田(2011)は「圧倒的な努力」で「正面突破」を図る仕事論を展開している。そうすれば当然、傷めつけられ、七転八倒する。それでも闘い続ける。それを「憂鬱でなければ仕事でない」というタイトルで表現している。 見城・藤田によれば、努力をするのは…

自分の「大人げない部分」を大事にしよう

成毛(2009)は、世間の注目を浴びるような飛びぬけた功績を残す人には、子供のまま大人になったような人物が驚くほど多いと指摘する。あやふやでつまらない成熟や常識といったものとはまったく無縁の生き方をしているという。人を惹きつけ、独自の世界を構築…

合法的に「インサイダー取引」をする

瀧本(2011)は、投資家とは、「資本を所有して、それを自分のために適切な機会に投資することができる人」だと言うが、ここで大切なのは、資本=マネーではないということだ。自分自身の知識やスキルといった人的資本や、人脈などのソーシャル資本も資本であ…

非情で残酷な日本社会を生き抜くための武器

瀧本(2011)は、自らが京大にて起業論を教えつつ、これからの若者がある意味非情で残酷な「本物の資本主義」社会で生き抜いていくために必要な考え方について論じている。その中で、これからのビジネスパーソンとして生き残る4つのタイプを紹介している。 1…

仕事の達人、人生の達人

シーリグ(2010)は、仕事によって生活が豊かになる、こんなに楽しんでいてお金をもらっていいのかと思えることを仕事にすることを示すものとして、以下の老子の言葉を紹介している。 生きることの達人は、仕事と遊び、労働と余暇、心と体、教育と娯楽、愛と宗…

光り輝くチャンスを逃すな

スタンフォード白熱教室でおなじみのティナ・シーリグが初日の最後に示すのは「光り輝くチャンスを逃すな」である。これは、彼女の約束と学生への期待だという。人生にリハーサルはない。最高の仕事をするチャンスは一回きり。光輝くとは、いつでも期待以上…

世界はチャンスで溢れている

シーリグ(2011)は、彼女が担当する起業家精神、創造性と革新に関する講義におけるもっとも重要なメッセージとして「問題はすべてチャンスに変えることができる」と言っている。つまり、あらゆる問題がチャンスであり、問題が大きければ大きいほど、チャンス…

時代を切り拓く一身独立のリーダーシップを身につけるには

冨山(2010)は、自身が元・産業再生機構のCOOでありながら「日本国自身が、今度は史上最大の再生案件になりつつある」と憂いている。その中で新しい時代を切り開いていくために期待されているのが「真のリーダー」の登場であるという。さらにいえば、パラダイ…

学歴社会はなくならないが・・・

最近わが国においても、主要な大学で英語の授業のみで卒業できるプログラムを設置するところが増えている。これはどういうことかというと「優秀な日本人学生に入学してもらいたい」ではなく「優秀な学生が欲しい。優秀であれば国籍は問わない。日本語が話せ…

プロデューサー型コンピテンシーでキャリアのヨコ展開

田中(2009)は、好きなことを仕事にするためのさまざまな方法を論じているが、その中で本人が実践したものに「能力の横展開」というのがある。つまり、自分の持っている能力(知識やスキル)とビジネスの場での経験を、そのまま好きな分野に横展開すると(そ…

グローバルな実力を磨いて「人材仕分け」を乗り切ろう

ヤマモト(2011)は、グローバル競争の波は、日本人一人ひとりの耳元まで迫っており、日本人の中でもグローバルに活躍できる人材を選別しようとする「人材仕分け」が始まりつつあると論じている。日本企業であっても、今後の競争に勝ち抜くためには、「外国人…

機会を捉えるキャリア・バージョンアップ法

工業化社会における工業製品の場合、製品はできるだけ完成度を高めたうえで万全を期して市場に出すことだろう。それに対して、変化のスピードが速いIT業界などの世界では、80%くらいの完成度でもスピードを重視して市場に出し、ユーザーの反応など、機会を…

挫折力を高めて一流になる

冨山(2011)は、人をもっとも成長させるのは「挫折」であるという。挫折を経験するのは、自分の能力以上のことに挑戦する(成長しようとする)からであり、それが「のびしろ」を作る。挫折を経験することによって挫折力を身につければ、それは壁をぶち破る力…

自分ブランドの作り方

中谷(2011)によれば、自分ブランドとは、「あの人は自由に生きて好きなことをやっている。あれでよく食べていけるよね」ということである。「自由に生きている感」である。実は、自分ブランドができてくれば、「あいつなら仕方ない。結果だしてるもん」と、…

就活本に頼らずに面接に勝つ方法

新卒採用では、学生が就活本でにわか勉強してきた受け答えばかりするので、みな同じに見えてくるという面接者の声をよく聞く。これは、企業にとっても学生にとっても不幸なことである。 学生が就活本に頼る理由は分からないでもない。なぜならば、面接などで…

成功のための教え

吉川(2009)は、ユダヤ人の「タルムード」の教えを紹介している。例えば「他人と違ったものを発見せよ」「生涯にわたって学び続けよ」「金は奪われるが身に着けた知識は奪われない」「知識より知恵を重視せよ」「相手の話は自分の話の2倍聞け」「逆境こそチ…

成功する人の条件

酒井(2010)は、組織全体の10%程度の人は「積極的学習者」であり、自ら学ぶテーマを決め、学ぶこと自体を楽しめることができる人だという。学べば学ぶほど、自分の能力が高まることを実感しており、成長それ自体が喜びなのである。 また「伸びる人材の共通点…