2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

闘うための哲学書案内

小川・萱野(2014)は、ものごとの本質を言葉をつかって批判的、根源的に探究していく学問である哲学について、22冊の古典を紹介しながら、混迷の時代を闘い抜く知を身に着けるヒントを提供しようとしている。いわば、人生を闘うための哲学書ガイドを提供し…

すでにあるリソースを最大限に活用して優れた成果を出す

ソネンシェイン(2014)は、私たちが持つリソースに制約があっても、「すでにあるもの」だけでもっと成果をあげ、もっと強い組織を築き、もっと仕事を楽しみ、もっと大きな幸福を手にできる考え方があるといい、それを「ストレッチ」という言葉で説明している…

「理性」で読む「西洋美術史」

木村(2017)は、いつも講演で「美術は見るものではなく読むもの」と伝えているという。つまり、美術は「感性」で見るものではなく、「理性」で読むものだというのである。美術史を振り返っても、西洋美術は伝統的に知性と理性に訴えることを是としてきたと木…

重力の正体は粒子や波なのか、それとも全く別のものか

ニュートンが万有引力の法則を発見したことにより、自然科学は劇的に発展した。しかしニュートンは、ただ万有引力があるといっただけで、なぜ離れた物体同士が引き合うのかについての理由を説明しなかった。したがって、古典力学においては、理由はわからな…

なぜ超弦理論では空間が9次元なのか

大栗(2013)は、素粒子理論の最先端でもある超弦理論(あるいは超ひも理論)を、その歴史的背景も含め、分かりやすく解説している。超弦理論は、物質をつくっているのは粒子ではなく、「ひも」のように拡がったものであると考える理論で、重力の働きによって…