2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

人を動かす「強い文章力」

川上(2014)は、「強い文章力=相手の心を動かす文章を書く能力」だとした上で、相手を動かす文章をどう書けばよいのかについてのアドバイスを行っている。川上によれば、相手を動かす文章は「何を伝えるか」と「どう伝えるか」の2つの要素から成り立つ。ま…

現代史の始まりはアメリカ合衆国の建国とフランス革命から

岡田(2001)は、歴史とは「人間の住む世界を、時間と空間の両方の軸に沿って、それも一個人が直接体験できる範囲を超えた尺度で、把握し、解釈し、理解し、説明し、叙述する営み」だとする。そして、世界の変化に法則性があるわけでも、一定の方向に向かって…

哲学とは何か

竹田(2002)は、哲学とは「真理」をつかむための思考法ではなく、誰もが納得できる「普遍的」な世界理解のありかたを「作り出す」開かれた思考の方法だと説明する。絶対的な「真理」などないが、どんな人間にとっても共通了解できる「普遍性」を少しずつ追い…

本質学とは何か

竹田(2002)は、近代哲学と諸科学が、近代以来の「認識問題」の本質を解明できなかったとし、現代の学問が陥っている事態を理解するために「事実学」と「本質学」という概念をおくとよいとするフッサールの考え方を紹介し、本質学とは何かについての解説を試…

カント超越論的哲学によるコペルニクス的転回

カントによる超越論的哲学は、コペルニクス的転回を行ったとされるが、それはどういうことだろうか。貫(2004)によれば、カントの超越論的哲学は、諸物や宇宙の存在を前提とした上でどうやって認識するかをさぐるのではなく、およそ諸物や宇宙などの存在者が…