2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

数学が自然科学と袂を分けた歴史的事件

吉田・赤(2013)によれば、長らく数学はパスカルのいう「論証的方法」にしたがっているがゆえに厳密な学問であると信じられていた。論証的方法とは、自明のものを除くすべての「言葉」を「定義」し、また自明でないすべての「命題」を「証明」しつくすという…

世界史で学ぶ歴史法則

歴史は一回性の連続であり、自然科学でいうような法則性はないと考えられるが、それでも、この世の中もしくは社会の仕組みを理解するうえで役に立つ法則性のようなものを見いだせる場合があるだろう。後藤(2011, 2012)は、世界史の解説を通して、そのような…

幾何学的精神とは何か

吉田・赤(2013)によれば、パスカルは人を説得するのに2つの方法があり、1つ目は理詰めで論破すること、2つ目は人の気に入るような言い方をすることだといった。そして第一の方法については3つの規則があるという。1)用語の明確な定義、2)明晰な公理…