2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

戦略とは勝利につながる指標を選ぶことである

鈴木(2012)は、大東亜戦争時に日本軍が得た太平洋における勝利の7割は無意味であったことを引き合いに出し、戦略での失敗は戦術では補えないと主張する。当時の日本は、前半は快進撃を続けていたにもかかわらず、それらの多くは、大局的な戦略を持っていな…

数理科学としての経済学

小島(2012)は、現在の経済学は、経済現象に対する予言能力は備え持っていないし、現実の説明能力も乏しいと言わざるをえないと明言する。経済学は、人々の(経済)活動を運動と捉え、その法則性を物理学と類似した形で解明しようと試みる。しかし経済学は、…

本を読んで不良になろう

橋本(2003)は、大学生以降の読書はむしろ、不良にこそふさわしいという。先生に気に入られようとする「よい子」は、高校を卒業すると読書をしなくなる。先生が読書をすすめなくなるからである。人の知らないことを誰にもすすめられずにたくさん読んでいると…

激動の時代に生き残るための「学問のすすめ」

鈴木(2013)は、福沢諭吉によって書かれた「学問のすすめ」は、幕末の激動に次ぐ激動の時代に、いかに取り残されずにサバイバルするか、また日本の未来を確かなものにする変革に向けての「指南書」であったと解説し、そのエッセンスを紹介している。 「学問の…