2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

パーソナル・レピュテーション・マネジメント

相原(2012)は、会社人事は「評価」でなく「評判(レピュテーション)」で決まるという。評判は人事の「裏スタンダード」だともいう。「評価」というのは、特定の基準があってそれに照らし合わせてなされるものである。しかし「評判」というのは、「感じがよ…

生き抜くための仕事術

森(2006)は、若い人たちに対して「どのような時代にあっても細い竹のようにしなやかに、踏みつけられても頭をもたげる雑草のようにしぶとく働き、生きていってほしい」とエールを送る。森は、「しなやか×しぶとさ=したたか」であることが大切な生き方の一つ…

世界史におけるヨーロッパ中心史観の弊害

羽田(2011)は、現行日本の世界史における最大の欠点は「ヨーロッパ中心史観」であると主張する。現在、日本で世界史を学べば、その結果としてほとんど自動的に、ヨーロッパ(あるいは欧米)は特別であり、世界で最も優れていると信じてしまう仕組みになって…

脳力を最大限に活用する

人間にとって最大の武器は頭脳である。築山(2012)は、生理学の見地から脳が持つパワーを最大限に活用して勉強や思考の効果を高める方法を紹介している。勉強や知的生産においては、「脳が冴えている状態」を計画的に作り出すことができるかが重要で、それに…

知的生産性を高めるポイント

知的生産性の問題は、知を生み出したり発展させるすなわちクリエイティビティの問題といってもよいだろう。そういった面から知的生産性を捉えたうえで、最も重要なことは「集中して考える」「じっくりと、とことん考える」ことである。そのためにはどうすれ…

ミッション・マーケティングの本質

コトラー・カルタジャヤ・セティアワン(2010)は、マーケティング3.0というテーマのもと、ミッション・マーケティングあるいはミッション・ブランディングを提唱している。コトラーらによれば、消費者に企業や製品のミッションをマーケティングするためには、…

何とかする力

司法試験のカリスマ講師として知られる伊藤真氏は、大学在学中に最初に司法試験に挑戦して失敗した時「量をこなす勉強では、いつまでも知らない問題に対処できない」と悟ったとう。つまり「勉強して知っていることを増やそうとしても知らない問題は次々と現…

水平思考マーケティング

コトラーとベス(2004)は、既存の製品カテゴリーや市場のもとでマーケティングプロセスを垂直的に辿り、サイズ、パッケージング、デザインなど様々な要素を変更してイノベーションを実現する「バーティカル・マーケティング」に対し、なんらかの改変をくわえ…

タイムマネジメント4.0とは何か

竹村(2011)によれば、タイムマネジメント4.0とは、「時間=人生」という原則のもと、一人一人が自分の人生に対する責任を持ち、望ましい成果を長期的に得続けるために、周囲の人との相乗効果を発揮することを目指すタイムマネジメントである。 そのために…

問題意識をぎゅうぎゅう詰め込んで散歩しよう

野口(2011)は、知的作業の大部分は、もともと戸外で行われていると指摘する。書斎や研究室でやっているのは、そこで生まれたアイデアを整理し記録するだけの作業、あるいはデータを収集したり計算したりするだけの作業だというのである。 そもそも、創造的な…

優れた中小企業の見つけ方

近年は就職氷河期であると言われている。しかし海老原(2011)は必ずしもそうでないことを示唆する。その鍵は、中小企業に注目することである。例えば、従業員1000人以上の大手企業における大卒求人倍率はこの15年間0.5倍〜0.8倍なのに対し、中小企業の新卒有…