2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

人生に「課題」を設定する

茂木ほか(2010)は、複数の著者が、強く賢く生きるヒントを提供する本である。その中で、丹羽宇一郎氏は、人生に「課題」を持つことの重要性を説いている。人間は課題を持たないと生きていけないと丹羽は言う。課題がまったくない人というのは、生きていく目…

圧倒的な違いを生み出すアイデア・ブランド

ムン(2010)は、圧倒的な違いを生み出し、人々に愛される優れたブランドをアイデア・ブランドと呼び、以下のように、その考え方の3つの例をあげている。 1つ目の「リバース・ブランド」は、ある商品カテゴリーが同じ方向での機能拡充に凌ぎを削っているのを…

セレンディピティと偶然性と運命と

セレンディピティ(偶然の幸福に出会う能力)によって何かを発見したり、何かに巡り合ったりすることは、見かたを変えれば自分自身の行動に起因していることもあり、必然であり、運命であったといえなくはないか。これに関して、木田(2009)は、偶然性と運命の…

科学の射程と限界

小林(2009)は、近現代の科学の成立の事情やその条件・本性を踏まえることによって、近現代の科学の射程と限界を検討している。小林は、近現代の科学は、ガリレイやデカルトらによって、われわれの日常の知覚経験に基づいて理論を構築するアリストテレス自然…

脳整理法に学ぶ人生訓

茂木(2005)は、私たちの脳は、世界との交渉の中で得たさまざまな体験を「整理」し、消化する臓器として進化してきたという。脳の中でたくさんの体験が関連付けられ、整理されることによって、新たな知恵が生まれてくるというわけである。人間の脳は、自分が…

「人間の時間」と「神の時間」

茂木(2005)は、私たちの存在するこの世界の根本的な性質でありながら、いまだに正体がつかみきれていないのが「時間」であり、時間ほど「生きる」ということの個別性と結びついているものはないと指摘する。「私」という特別な存在、体験の真ん中に「時間」…

論語の本質

佐久(2006)は、論語の中でも孔子の残したメッセージを、以下の10章にわけて解説している。 人生の目標(善く生きる、どう生きるべきか) 家族(親と子、親孝行) 教育と学問(学ぶということ、知るということ、学習と思索など) 道徳の力(徳、仁、礼儀な…

デフォルメする技術、捨てる技術

藤原・岡部(2007)は、数学でも重要な「抽象化」の重要性を説く中で、抽象化とは「捨てる技術」だと説明する。例えば、複雑な問題について思考しようとするさいに、なるべく単純に物事の本質を眺められるように、細かい部分を捨て去って抽象化した図を描くこ…

一日を48時間にする時間攻略術

吉田(2003)は、1日が48時間にするような工夫を心がけているという。睡眠時間や無駄な時間を削ったりしても1日が24時間以上にならないが、知的作業に関しては、適切な工夫さえ実践すれば、実質的な時間を2倍にも3倍にも増やすことが可能なのだという。そ…