2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

発見力を鍛える

小宮(2006)は「発見力=ものが見える力」だという。普段私たちは、見えているようで何も見えていないことのほうが多い。何万回見ても、見えないものは見えない。なぜならば、見るということは、カメラで写すこととは違い、自分の関心があるものだけを選択し…

ツルカメ算で論理的思考の本質を学ぶ

三田(2006)によると、小学校などで習うツルカメ算のやり方には、論理的思考の本質が隠されている。ツルカメ算とは「ツルとカメが合計12匹います。足の数は全部で38本あります。ツルとカメはそれぞれ何匹でしょう」というような問題である。もちろん、代…

映像的な文章を味読する方法

石黒(2010)は、視覚に訴える優れた文章を楽しみながら読むための「視覚化ストラテジー」を紹介している。視覚化できる文章は映像的な文章で、見ている人の目が感じられるという。この、映像的な文章をどこまで視覚化できるかは、読み手の裁量しだいだとも言…

ノマド・ワーキングで仕事の生産性を高める

中谷は、仕事の内容に応じてオフィス(働く場所)を自由に選ぶ「ノマド・ワーキング」を紹介している。ノマドというのは遊牧民のことで、自分の持つ時間を最大限に活用して仕事をしていくために最適な環境をわたり歩くというイメージである。 仕事の生産性を…

小説問題の説き方

石原(2002)は、そもそも小説はどのように解釈しても構わないジャンルに入るにもかかわらず、それが学校教育や入試で用いられるのは、「小説」としてではなく、ただ1つの解釈しか存在しない「物語」として読むことを期待されているからだと示唆する。国語と…

リアリズム小説入門

石原(2002)は、小説とりわけリアリズム小説は「お約束」で成り立っている芸術だと言う。「お約束」は「基本型」といってもよい。例えば、直木賞は小説の基本型に忠実な作品が多く、芥川賞は、それに反逆するポーズをとるものが多いという。本来自由な読み方…

最もシンプルな人材マネジメント論

松永(2010)は、企業経営における人材マネジメントに関して、最もシンプルでかつ本質を突くコメントをしている。もちろん、シンプルだからといって実行が簡単かというとそうではない。 第一に「企業は人なり」ということを強く信じることである。結局、企業は…

生の有限性と人間存在の不条理

人間は誰でも死を恐れる。うれしいこと哀しいこと馬鹿らしいこと、さまざまな出来事に満ちたこの地上での生活がいつかは終わり、やがて自分の存在がなくなるという「絶対的な無」が訪れるであろう確実な予感にうち震える。 死後、「自分が存在しない」という…

SUCCESsの法則

ハース=ハース(2008)は、「記憶に焼き付く」アイデアの特徴を、それぞれの6つの要素の頭文字をとってSUCCESsと表現している。それは、Simple, unexpected, concrete, credentialed and emotional storyである。単純明快で、意外性があり、具体的で、信頼性…