2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

手段が目的化するとき

人生や仕事において大きな目標があるとしよう。その目標に近づくには、ステップを踏んで、その「手段」としての活動をコツコツとやっていく必要がある。ときに、あるステップに到達するための手段としての活動は困難を極め、まずはそのステップを完了する目…

日本的雇用システムの特徴

本田(2009)は、日本的雇用の特徴として、浜口(2009)の次の指摘を挙げている。まず、日本の労働市場では、正社員と非正社員の世界が、相対立する原理によって成り立っているという。正社員は、担当する職務=ジョブの範囲が明確でなく、企業という組織に所属…

まずは量をこなしてみる

北尾(2009)は、ヘーゲルの「量質転化」の概念を紹介している。これは、ある物質の量が一定数以上に達すると、その物質の性質自体が変わってしまうことを意味しているが、このような量と質の関係は事業を考える上でも重要だと指摘する。量を増やせば質が変わ…

マネーの公理・人生の公理

ギュンター(2005)は、投機の知恵を記した「マネーの公理」において、人生はすべてギャンブルであり、人生を生きる賢明な方法は自らをあえてリスクにさらすことだと説く。そして、配慮と思考を持って賭けて勝つための法則もしくは哲学として、12のルールから…

英文ライティングのカギは経済性

遠田・岩渕(2007)は、英語では「簡潔」を好むため、ライティングでは言葉の経済性(economy of words)が重視されると説く。日本語では、「○○社は、ビジネスの成長と繁栄を通じて社会の発展に寄与し・・・」ように、類似する意味の曖昧かつ抽象的な言葉を連ね…